自然災害で家屋が被害に遭っても慌てずに生き延びることを先に考えましょう。まずはご自身の身を安全に守ることを優先し、後から自然災害による被害状況をよく確認したうえでお住まいの補修を行いましょう。その際、火災保険が役立つことがあります。
台風や地震に遭遇したらまずは逃げる!
新築住宅にお住まいの方も、台風、突風や地震は突発的に発生し、避けることができない場合があります。自然災害は、ご自宅だけではなく、同じ地域の方が一斉に被害を受けます。塗装業者や屋根業者には、見積り、現地調査や修理の依頼が殺到し、すぐに対応できない場合がありますので、焦らないようにしましょう。
緊急事態になった場合は、119番通報などを行い、自分だけで判断、対処することのないようにしましょう。瓦屋根の落下やガラスの割れ、防雨・暴風などが発生していると危険です。まずは逃げることを優先してください。
高額の修理費用はどうする?
自然災害による家屋の被害を修理する場合、ご自身で全てやれるという方はごくわずかです。多くの方は、大金を払って家屋の修理をしなければなりません。その地域全体が罹災した場合は、一時的に住めなくなることもあります。そのようなとき、自然災害による修理の費用は、「火災保険」でカバーできることがあります。
保険料が手頃な火災保険
忘れた頃に思い出すのが、火災保険です。戸建て住宅にお住まいなら、火災保険に加入しているはずですので、もう一度補償内容について確認してください。火災保険は、火災以外にも住居に関するさまざまな災害の被害に対応しており、活用できる範囲がとても広く優れた損害保険です。
火災保険は、支給の条件を満たせば、何度でも利用でき、コスパもよくなっています。保険料も安いので、ぜひ活用するようにしましょう。火災保険が利用できる自然災害とは、火災の他、落雷、爆発、風災、雹災、雪災、盗難被害、汚損、水災、別の建物からの物の落下や衝突などの被害にも対応しています。ただし、地震保険とは別になっていますので、不安なら火災保険と地震保険の両方に加入しておきましょう。
火災保険でカバーできない場合
建物の被害が経年劣化によるものと判定されると火災保険の保険金が支給されません。しかし、鑑定会社と上手に交渉すれば、査定額がアップし全額は無理だとしても一部の保険金が支給されることがあります。査定基準は、絶対的なものではありません。交渉次第でどうにでもなることがあります。諦めずに鑑定会社と交渉してみてください。特に明らかに自然災害による建物被害だという場合は、粘り強く交渉することが重要です。
AKIHIKO ICHIKAWA