色の心理的な効果は、ファッションやインテリアなどにも応用されています。屋根や外壁の塗装でも色はとても重要です。色の視覚効果や心理効果をうまく活用すると、外壁塗装においても外観が見違えるほど美しく、周囲にも調和した色になります。
外壁塗装でも暖色や寒色を使い分けることは基本的なことです。
進出色と後退色による奥行き感の演出、明るい高明度の色、重くて安定感のある低明度の色、大きく存在感を与える明るい膨張色や小さく見せる寒色系の色、地味で落ち着いた印象を与える彩度の低い色などがあります。こうした色の心理的な効果を用いて外壁塗装工事を行っています。
特に周囲との色の調和には気を使う傾向にあり、バランスの取れた配色による外壁塗装が要求されています。
ただ、外壁塗装では、曇りの日や晴れた日などにより表面色の見え方が異なります。同じ色なのに、気候が異なる日に外壁表面を見ると、少し印象が違って見えます。
他に大気が汚れていても、見え方に違いが生まれるということも知っておきましょう。 ここでは、色が表すイメージの中でも季節を表す色について取り上げています。
春らしさを表現したいときの配色
春は、冬と夏の間にあり、少しずつ暖かくなる季節です。桜の季節といってもよく、入学や卒業などの一年に一度の大きな節目を迎える季節です。パステルカラーがおすすめです。春らしいイメージといえば、桜や草などです。 色では、白、紺、黒、橙などが春らしい色です。
夏らしさを表現したいときの配色
夏の前には梅雨の時期がありますが、その時期が終わると夏が本格化します。急激に温度も上昇し、新緑が増えます。太陽の季節ですし、見上げると青い空が広々としています。夏らしい色には明るくて、はっきりした色がおすすめです。 緑、黄色、青、橙などが夏らしい色です。
秋らしさを表現したいときの配色
秋といえば紅葉の季節です。紅葉や枯れ葉をイメージさせる色が増え、芋や栗などの黄色や茶色の色も使われます。気温が下がりますので、温かみのあるオレンジ系やベージュ系の色も好まれます。ベージュ、茶色、暗めの黄色、オレンジなどが秋らしい色です。
冬らしさを表現したいときの配色
冬は雪が降る季節です。雪だけではなく、氷なども冬の代表的なイメージです。空気が澄んでおり、なんとなく寂しさを感じさせます。一年のうちでもクリスマスや年越し、正月などの行事があり、落ち着いた色が好まれます。 白、紺、黒、橙などが冬らしい色です。
AKIHIKO ICHIKAWA