外壁塗装に限らず、リフォームや修繕工事では、複数の業者への見積もり依頼をすることが当たり前となっています。でも、見積書を正しく見ることができなければ、せっかくの手間や努力も無駄になります。ここでは見積書を見るときのチェックポイントを5つご紹介します。
足場代
外壁塗装の見積書のチェックポイントでは、同じような工事の基本項目を比較することで、工事内容や費用についても、しっかりと比較検討ができます。足場は、塗装の際には必ず組み立てられ、業者により費用に大きな差が出る項目です。仮設足場の組み立て他、飛散防止シートの設置の記載や料金にも注意してください。外壁面の面積により料金に幅が出ることがあります。
養生費用
塗装では、養生も必ず必要な項目です。窓、近隣の車、植栽などにマスキングテープやビニールを貼り付けます。塗装時に塗料が飛んでしまうことが多く、この作業を怠ると逆にご近所から修理費用を請求されるなどのトラブルに発展することもありますので注意が必要です。
洗浄にかかる費用
たいていは、高圧洗浄機を使用します。圧力の単位はkg/圧で表されているはずです。目安は150kg/圧以上です。それ以上の圧力がないと短時間で綺麗に汚れを落とすことができません。特に記載がなく、水をかけるだけで洗浄を行う業者もあり、どんな作業を行い洗浄しているかをよく確認してください。
下地処理や塗り工程、塗料名などの記載
外壁塗装では、どのように塗装しているのか、その塗装工程がとても重要です。さらに下地処理、下塗り、中塗り、上塗りなどの塗装の工程がしっかり分けられ、それぞれの回数が3回以上あると手堅い堅実な作業を行う優良業者としてみなしてもいいでしょう。
塗装前の下地調整は、大変重要でどのようなケレンを行うのか、補修内容はどのようなものなのかをよく確認しましょう。使用する塗料メーカーや塗料名にも注目し、グレード、価格相場などをチェックしましょう。
コーキング作業
コーキングは、サイディングボード、窓などの境目に施すゴムパッキンです。劣化しやすく、雨漏りの原因にもなります。コーキングの劣化具合によりうち替えや増し打ちを行います。手抜き作業をされないように、具体的な作業内容について問い合わせておくといいでしょう。
その他、不明瞭な料金、「一式」などという表現のある見積書の項目もよく確認しておいてください。
AKIHIKO ICHIKAWA