出典:http://himejihigashi.protimes.info/blog/3643/
外壁塗装を行う前に下地処理というものがあります。これはとても大切な作業で、この作業を怠るとせっかくきれいに塗装したものがたった数年で剥がれやひび割れが出ていまします。そして、外壁の材質や補修場所によって補修方法が異なってきます。今回は塗装前の外壁の補修方法をご紹介します。
モルタルやコンクリート壁の補修方法
外壁材がモルタルやコンクリートでできている建物の補修方法です。モルタルやコンクリート壁によくある現象はひび割れと剥がれです。
ひび割れの補修方法としてはパテ埋め、エポキシ樹脂・コーキングの注入、弾性下塗り材の塗布です。ヘアークラックと言われる0.5ミリ幅以下のひび割れは特に問題がないため、ひびを埋める弾性下塗り材の塗布で補修します。0.5ミリ幅以上のものになると、素地までひび割れが進行していると判断し、パテやコーキングなどでしっかりと補修をする必要があります。
剥がれの場合、素地の上の仕上げモルタルの剥がれなのか鉄筋の爆裂による剥がれなのかを判断します。仕上げモルタルの剥がれであれば、再度モルタルで仕上げ補修し、爆裂による剥がれであれば鉄筋の錆止めを塗布した後、形成モルタルにて補修します。
サイディング壁の補修方法
現在一戸建ての外壁材で一番使われている窯業系サイディング壁の補修方法です。窯業系サイディングとはセメントや繊維を圧縮し、外側に防水塗料で仕上げたボードのことを言います。
サイディング壁に一番多い現象が、ひび割れと剥がれ、そしてサイディングとサイディングのつなぎ目にあるコーキングの切れです。サイディング自体に入るひび割れは幅と深さを確認し、コーキングを注入し補修するか弾性下塗り材を塗布し補修します。
剥がれの場合は凍結などの影響で水分を含みボロボロと粉になってしまうので、エポキシ材入りシーラーなどでサイディングをしっかりと固めてから素地を形成します。そしてサイディングの継ぎ目にあるコーキングは一度撤去をし、専用のプライマーを塗布した後コーキングを打ち直します。
このように外壁材に応じて補修作用を行います。早期に発見し、早期に補修できれば建物も長くキレイに保てます。当然早く補修すれば多額の下地処理費や手間、建物のダメージを減らすことができます。
今一度ご自宅を周り、建物をじっくり観察してみることをお勧めします。また、しっかりと下地処理を行ってくれる良い業者を見つけることも大事だといえます。
AKIHIKO ICHIKAWA