外壁塗装の見積書は、塗装業者によって様式や記載方法も異なります。名称が異なると見積書同士を比較するのも難しくなってしまうでしょう。単価や総費用だけで比較判断するのではなく、見積書の内容や意味をよく理解したうえで塗装業者と打ち合わせを行いましょう。
よい見積書の見分け方のポイント
ある業者から外壁塗装の見積書を入手したら、じっくりとその記載内容や金額について検討してみましょう。ここでは、相見積りで複数業者の見積書の作成依頼をする前によい見積書の見分け方について解説していきます。
・見やすく誰もがわかる見積書が一番
詳細が書かれた見積書を一目見て、ごちゃごちゃした内容が記載されていて、わかりにくい、見にくいようなイメージがしたら、あまりよい見積書とはいえないでしょう。
外壁塗装を依頼する人は、塗装工事や塗料についての知識をあまり持っていません。できる限りわかりやすく、ポイントを整理して記載されているのかどうかを確認してみましょう。
・見積書の有効期限
見逃しやすいポイントですが、見積書には有効期限があります。時間がたつと、建物の状態や資材の値段なども変わっていきます。とはいえ、有効期限は1ヶ月以上あると、余裕を持って他社比較ができます。契約を急がせる塗装業者には少し用心したほうがいいでしょう。
・見積書の内訳明細書の記載はわかりやすいか?
見積書には、内訳明細書が添付されています。工事名称や工程の内容がわかりやすく、諸経費は詳細が記載されているでしょうか?材料名、メーカー名、単位なども間違いがないかを再度確認してみましょう。また、単位、数量、単価、金額、合計の他、備考欄なども設けられており、すっきりとした見た目になっていれば、問題ないでしょう。
単価や数量、金額などは、実際に計算して合計が正しいかどうかを必ずチェックしてください。記載内容の確認事項としては、3回の塗装回数、足場や高圧洗浄の項目の存在、付帯部の塗装箇所などについて具体的な記載内容になっているのかどうかをよく確認してください。
その他注意事項
支払い金額の他、支払い方法も要チェック項目です。現金払い他、分割払い、カード払いなどがあります。できる限り、後払いを選択したほうがいいでしょう。工事前に全額払い込みを終わらせると、お金が戻らないというトラブルも発生しますので、工事前、工事後などの分割払いに対応している塗装業者をおすすめします。
クーリングオフ制度についての記載方法も確認してください。訪問販売業者の場合は、必ずクーリングオフ制度についての説明があり、8日以内にクーリングオフができるからです。
悪い見積書とは?
上記でご説明したポイントを大きく外しているなら、悪い見積書です。内容が不明瞭な「〇〇作業一式」なども、詳しい作業内容がわからないようであれば、塗装業者の担当者にもう一度確認し、記載するように促しましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA