塗装工事前のご近所挨拶でトラブルを回避できる!
外壁塗装や屋根塗装の塗り替え工事を行う前にやっておくべきことの一つとして、大変重要なのがご近所への挨拶周りです。
ご近所への挨拶周りは、施主ご本人が行うのが普通だと思いますが、塗装工事では塗装業者も行うのが普通です。
ご近所への挨拶周りは必ず工事前に実施し、スケジュールや連絡事項、注意事項などを伝える目的もありますので、塗装業者と相談しながらしっかりと行うようにしてください。
今回は、塗装工事前の挨拶の仕方や注意点などについてお伝えしていきます。
ご近所への挨拶周りは、基本的に塗装工事が始まる1週間ほど前から始めるのがベストなタイミングです。
挨拶周りする範囲もおおよそ決まっていて、長時間話し込むことのないように、必要な事柄をしっかりと伝えるようにして手短に話を済ませるようにしましょう。
挨拶周りする範囲は、両隣、向かい3軒、裏3軒が基本です。
裏にお住まいの方にも騒音や臭いの強い影響が及ぶことがありますので、裏の家へのご挨拶も忘れずに行うようにしてください。
挨拶周りで伝えるべき内容とは、工事の開始日時、工事が終わる予定の日時、土日にも工事があるのかどうか、日中の工事の時間帯、などといった項目な基本的な事項として重要です。
ご近所へ挨拶に伺うときの注意点としては、早朝などの早すぎたりする時間や夜間などの遅すぎたりする時間を避けるようにし、ちょっとした手土産(粗品)を持参すると印象がよくなります。
ここで、なぜ挨拶に行ったほうがよいか、についてもう一度整理しておきましょう。
塗装工事で使用する塗料は、水性タイプなら臭いが抑えられていますが、油性タイプなら溶剤や塗料の強い臭いが周辺住民にも拡散し、さらに工事中は騒音も発生することから、明らかなご近所迷惑になってクレームに発展しやすいからです。
また、塗装作業は1階だけではなく2階以上の高いところでの作業もありますので、隣の家だと2階が丸見えになってしまうことがあります。
ご近所挨拶をせずに、突然塗装工事を始めてしまうと、いつもと違うことが起きて不快な思いをさせてしまい、近隣住民の方もびっくりして塗装業者にクレームを入れるでしょう。
こうしたことが原因で、近隣住民との良好な関係が崩れ、ご近所トラブルに発展してしまうことも十分に考えられます。
近年では核家族化が進み、人間関係が希薄になってきており、ご近所付き合いがあまりない地域も増えています。
周辺にどんな人が住んでいるのかを把握していない方も多くなってきていますので、近隣住民との関係をもう一度見直す機会にしてもいいでしょう。
だからこそ、塗装工事前の挨拶は、きちんと丁寧に行っておくべきなのです。
AKIHIKO ICHIKAWA