出典:https://newvillage.in/archives/4521
分譲マンションでは一戸建ての住宅とは違い、個人で自由にリフォームができない部分があります。そして、限られたスペースの中でどれだけ効果的なリフォームができるかどうかがポイントになります。リフォームを行う際の注意と範囲をしっかりと確認することが大事です。マンションをリフォームする時の注意すべきことをご紹介します。
専有部と共用部を確認しましょう。
マンションをリフォームする際、個人でできるリフォーム個所は専有部のみとなります。「専有部」とは、壁、天井、床から内側の居住空間のことを言います。マンションを形成しているコンクリートの躯体の内側の空間のことです。「共用部」とは、所有権を持たない共用廊下やエレベーターなど居住空間以外のことを言います。
室内では排水竪管や汚水竪管などが縦に走っており、竪管があるパイプスペースは共用部の為移動することはできません。そして玄関ドアも外側が共用部で内側が専有部と別れており、サッシ窓も共用部なので勝手に変更はできません。またベランダやバルコニーも共用部になります。
管理組合に申請するものを確認しましょう。
リフォームを行うにあたりマンション管理組合に申請する書類などがある場合があります。申請書類の意味は、共用部分を区分所有者の意思で勝手に変更することは認められていないので、工事の範囲や内容が規約に違反していないかを管理組合が確認するための書類となります。
マンション管理規約を確認し、マンション管理会社に問い合わせるなどをして、規約や仕様細則を把握しましょう。
リフォームができる範囲
マンションリフォームでは構造部など一戸建てよりも簡単で自由に間取り変更などが行えますが、水まわりを移動する範囲に限界があるなど、制限があることもあります。
マンションの作りは通常コンクリートで形成された大きな箱でできています。その内側に木や軽量鉄骨で柱や下地を組み、天井や壁・床を作っています。床下に給排水、天井裏に電気配線などがあるのが通常の作りです。そういった部分さえ気を付ければ間取り変更などは簡単なリフォームと言えます。
マンションのリフォームは規約に則って行えば自由に行えますが、集合住宅ですので近隣の方や同じマンション内の方にも気を配れるしっかりとした業者にリフォーム工事を相談するところから始めてみてください。
AKIHIKO ICHIKAWA