








「ツヤあり」と「ツヤなし」の塗装効果をわかりやすく解説!
外壁塗装では、塗料の種類によっては「ツヤあり」塗装と「ツヤなし」塗装が選べる場合があります。
また、「ツヤあり」といっても、同じ塗料のツヤにも種類があって3分、5分、7分などのツヤの程度を選ぶことができ、微妙なツヤの違いも塗装においてはとても重要なポイントといえるでしょう。
一概にはどちらが良い悪いという判断はできないので、それぞれの特徴をよく調べ、お住まいの環境やイメージに合った塗料を選択したうえで慎重にツヤを選んでください。
ここでは、ちょっと見ただけではわかりにくい、ツヤあり塗装、ツヤなし塗装のそれぞれの特徴や選び方や注意点などについて解説しています。
「ツヤあり」と「ツヤなし」の違いとは?
外壁塗装で、「ツヤのある塗装」をすると、「ツヤのない塗装」と比べてどのような違いが出るのでしょうか?
ツヤがあると光を反射して外壁面をよりきれいに見せることができます。ピカピカした感じになります。逆に、ツヤのない塗装を施すと、光の反射が少なくなるので、ざらざらしたマットな質感が出ます。見た目ももちろんですが、触った感じがざらざらした感触です。
塗装でツヤがあるのかツヤがないのかを見分ける簡単な方法としては、外壁塗装面がキラキラと光っているようならツヤあり塗装ということになります。
ツヤありとツヤなしでは明らかな違いがありますが、同じツヤでも数段階に分けられていることがあり、微妙なツヤの違いは素人には判断できないことがあります。
ツヤの段階では、3分ツヤ、5分ツヤ、7分ツヤなどの微妙な違いのことで、塗料の種類としてラインナップされていますので、わずかな違いの中からツヤの程度を選ぶことができます。
ツヤの種類が選べる場合は、サンプル色見本などを見て、塗装業者の担当者の意見も参考にしながら、お好みのツヤを選ぶようにしましょう。
ツヤあり塗装の特徴や注意点
ツヤありの外壁塗装を選ぶと、光を反射し、ツヤが光ってまるで新築当初のような美しさになっています。
汚れがつきにくいので、ツヤあり塗料での塗装後の外壁面の美しさやきれいさは、はっきりと目立ってわかります。
しかし、ツヤあり塗装は、ツヤの効果が短いので、2~3年でツヤが消えてしまいことが多く、ツヤ消しと変わらない程度にまで劣化してしまいます。
ツヤあり塗装は、光の加減によってまぶしく見えたり、見る人の感覚によっては安っぽく感じられることがあります。
ツヤが数年で消えてしまいますが、ツヤがなくなったからといって頻繁に塗り直すわけにはいきません。
そのため、最初からツヤの程度を抑えたツヤあり塗装やツヤ消し塗装を選ぶことになるでしょう。
ツヤなし塗装の特徴や注意点
光を反射しないツヤなし・ツヤ消し塗装は、マットな質感がウケて、若い人や見た目にこだわりを持つ方にはおしゃれさやスタイリッシュさを演出できます。
ツヤなし・ツヤ消し塗装は、どちらかというと玄人好みの塗装になるでしょう。周囲の建物や風景に溶け込みなじみやすいのは、自然な仕上がりのツヤなし塗装です。
塗装色として選んだ色が原色に近い目立つ色だという場合は、ツヤを抑えた5分ツヤやツヤなし塗装ならちょうどよいイメージになります。
周囲の景観とはあまり調和しない目立つ色を選んだ場合も、派手な印象を抑えるためにツヤ消し塗装を選べますので、塗装業者の担当者にも意見を聞いてみてください。
ツヤなし塗装・ツヤ消し塗装は、長期間たっても劣化の程度がわかりにくいので、いつまでもかわらない質感のまま外壁色を楽しむことができます。
しかし、ツヤなし塗装に使われる塗料の中には、通常の塗料にツヤ消し剤を添加している製品があります。
こうしたツヤ消し塗料は、元になっているツヤあり塗料よりも耐候性が低くなり、耐久年数も短くなってしまいます。
このような失敗を避けるために、最初からツヤ消し塗料として製造された塗料があれば、できる限りそちらを選ぶようにしましょう。
また、塗装表面がざらざらしており、汚れが付着し溜まってくると目立ちますので、定期的に水洗いなどの清掃作業を行います。
何を基準にツヤ塗装を選んだらいいのでしょうか?
外壁塗装では、塗料の種類によってツヤのあるなしを選ぶことができ、ツヤの種類もカタログにも記載されています。
微妙なツヤの差異などもお好みで選ぶことができますが、その違いは色見本やカタログだけではなく、実際に塗装した色でツヤを確認してください。
ツヤの好みがあれば、塗装業者にも好みの塗装面のイメージを伝えると、専門家のほうでツヤのあるなしを判断してぴったりの塗料を提案してくれます。
ツヤ塗装を選ぶ時の注意点は、ツヤのあるなしにより、同じ塗料でも塗料の塗膜の性能にも差が出てしまう場合があることです。
一般的にはツヤがあるほうが耐久性が高くなりますが、劣化の進行が早く次第にツヤもなくなっていきますので、長期間たつと同じような塗装面になってしまいます。
塗り替えで塗装色を変えることが多い建物にはツヤ塗装がおすすめですが、一般の戸建て住宅では見た目よりも将来のメンテナンスサイクルやコストをしっかり考慮したうえで、ツヤあり塗装、ツヤなし塗装を選びましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA