葺き替え工事に伴うデメリットとは?
屋根の葺き替え工事には、様々なメリットがあることをこれまでにも何度かお伝えしてきました。
しかし、どんな物事にもメリットがあればデメリットもあります。
屋根の塗装工事や屋根の葺き替え工事も同様にメリット・デメリットが存在しますが、選択を間違えると失敗します。
屋根の葺き替えや塗装工事は、高額の費用がかかるのは当たり前ですので、失敗のリスクを減らすためにも、葺き替え工事を含めた他の施工法のことをよく知ったうえで工事を行うようにしてください。
屋根の葺き替え工事を行う第一のデメリットとしては、撤去する既存の屋根材の処理費用が追加されるため、総工事費用が高額になってしまうという点です。
何もないところへ新しい屋根材やその他資材を持ってきて屋根を葺き替えるよりも、まず古くなったものを撤去してから屋根の設置作業をするなると、撤去の際には大量の廃材の運搬作業が必要となりますし、作業時の騒音による近隣への配慮も忘れてはならないでしょう。
古い屋根材の大量の廃材を処分するためには、大型のトラックに積んで定められた処分場まで運搬する必要がありますし、運んだ先で法律に基づいた適切な処理やそのための処分費用などももちろん必要となるでしょう。
それだけではなく、葺き替え工事の場合は、どうしても古い屋根材の撤去が伴うために新築工事などに比べても工事期間が長くなってしまうので、職人に対しての人件費も同じように増加してしまうことが考えられ、思った以上に施工料金が高くなってしまう原因となっています。
屋根の葺き替え工事では、屋根表面になっている屋根材だけではなく、野地板や防水シートなどの屋根の下地部分に関わる重要な部材もほとんど全てを交換してすっかり新しくしています。
ですから、今後の雨漏りの発生リスクが減り、しばらくは補修などを行う必要がなくなるなど、屋根材が全て新しくなって、心配事もなくなって気持ちも楽になる効果があります。
屋根部分を全て一新する屋根の葺き替え工事は、やるだけで気持ちがよくなるような工事ではありますが、予算の都合などもよく考えてどうするべきかを決定する必要があるでしょう。
屋根の葺き替え工事では、メリットとデメリットをしっかりと調査し、他の工法ともよく比較検討した上で施工を決定するようにしてください。
AKIHIKO ICHIKAWA