外壁塗装の塗り替え回数を少なくしよう!
外壁塗装で使う塗料には寿命があります。一度塗装すると、いつかは再塗装が必要です。耐用年数の短い塗料になると、3~4年程度で再塗装しなければならなくなります。
何度も塗装を行うと、塗料の値段よりも、足場代や高圧洗浄、下地調整、人件費、諸経費などの費用が高くついてしまいます。そのため、できる限り寿命が長く、耐久性の高い塗料を使用することをおすすめします。
塗り替え回数を減らそう!
外壁塗装は、お住まいの重要なメンテナンスの一つです。定期的な塗装により、建物を長持ちさせることができます。外壁の塗り替え時期は、塗料の塗膜が劣化する前後がベストです。塗料ごとに耐用年数が異なることから、お住まいに使われている塗料がどのようなものかをよく知っておく必要があるでしょう。
外壁塗装では、塗り替えメンテナンスを減らすために、できる限り耐久年数の長い塗料を使用することをおすすめしています。塗装では、塗り工程も下塗り、中塗り、上塗りなどの3回塗りの工程が基本です。塗装箇所により、塗料や塗り方も異なりますので、塗装の効果ができる限り長く続く塗料と丁寧な塗装作業が必要です。
外壁は、面積が広いので、日射量が多く、風雨にさらされている箇所は、傷みやすくなっています。外壁のあちこちに塗料の塗膜の劣化症状を見つけたら、早めに塗装メンテナンスを依頼しましょう。
塗料の種類と耐用年数を知ろう
ここでは、塗料の商品名ではなく、塗料の種類別の耐用年数をご紹介します。
・アクリル系塗料 4~7年
耐久性は低いですが、コスパに優れています。
・ウレタン系塗料 6~10年
色あせや汚れに強く、耐久性も高めです。
・シリコン系塗料 8~15年
耐久性が高く、信頼できるので、塗り替えでは最もよく選ばれています。
防カビ性、防藻性の高い種類もあります。
・光触媒塗料 10~15年
耐久性が高く、太陽光や雨で外壁をきれいにします。
外壁のメンテナンスがあまりいらなくなり、耐用年数も長めです。
・フッ素系塗料 15~20年
耐久性がとても高い塗料です。
光沢があり、ビルや商業施設で使用されています。防汚性もあります。住宅の外壁用塗料としては高コストです。
・遮熱系塗料 15~20年
熱を反射する効果がある塗料です。
室内の温度が下がり、省エネ効果が高まります。
・無機系塗料 15~20年
耐候性が高く、劣化しにくい高耐久性のある塗料です。
結局どの塗料がおすすめ?
今回のポイントは、塗り替え回数を少なくすることです。そこで、耐用年数の長い塗料を使うと、塗り替え回数を少なくできることがわかります。塗料の単価が高くても、塗り替え回数を減らすと、人件費や足場代を節約できます。
コストの安い塗料は、塗り替え回数が多くなってしまうので、長期的な維持費用が高くつきます。ご紹介した塗料の中で、コストパフォーマンスが高いのが、シリコン系塗料です。また、使用実績はまだ少ないですが、2012年に登場したラジカル系塗料もシリコン系塗料と同様にコストパフォーマンスの高い塗料です。
AKIHIKO ICHIKAWA