同時に行う屋根と外壁メンテナンスのメリット!
お住まいのメンテナンスやリフォームの中で大規模な工事といえば、屋根の工事と外壁の工事です。それぞれ、100万円~200万円程度の予算が必要になることがありますので、失敗が許されません。
そして、屋根や外壁のメンテナンスやリフォーム工事は、同時に行うとよいとされています。ここでは、同時に行うとよい理由やメリットについて解説していきます。
屋根と外壁のメンテナンスは同時に行うべき?
屋根や外壁は、太陽からの紫外線や風雨に常にさらされています。経年劣化も激しいので、耐用年数を過ぎる頃には交換工事が必要ですし、塗装が必要な屋根や外壁なら、塗料の耐用年数に応じた塗装メンテナンスが必要です。
特に塗装メンテナンスは、10~20年程度で繰り返し実施されています。塗装工事は、高所作業であることや塗装面積も広いことから、メンテナンス費用が高額です。できる限り費用を節約するには、屋根と外壁のメンテナンス時期を合わせるようにすると、足場代や人件費などが共通コストになり、大幅な費用の節約になります。
屋根と外壁のメンテナンスを同時に行うメリット
屋根と外壁に関するメンテナンスで多いのが塗装です。瓦屋根に関しては塗装は必要ありませんが、スレート屋根や金属屋根には塗装が必要です。
塗料の耐久年数は、10~20年が多くなっていますが、屋根の場合は、同じ塗料であっても外壁の耐久年数よりも短くなってしまいます。
そこで、屋根と外壁の塗り替え時期を合わせるために、耐久年数の短い屋根用塗料のグレードを一つ上げることをおすすめします。屋根と外壁のメンテナンス時期を合わせることにより、足場代、養生費用、人件費などを節約し、塗装工事にかかるトータルコストを抑える方法があります。
塗装業者が、屋根や外壁の塗装を行うときに、同時に塗装したほうがいいとおすすめする理由は、長い目で見てランニングコストが安くなるからです。
注意点は、塗料のグレードが低いと性能が悪くなるというわけではないことです。グレードは耐久性に応じて分類されていることが多いので、単価の安い塗料だとしても質の悪い塗料ではないということをよく知っておきましょう。
近い将来、建て替えなどを考えている場合は、耐用年数の長すぎる高額な塗料を使用する必要はないでしょう。屋根や外壁の点検は、5年ごとに行い、本格的なメンテナンスやリフォーム工事は、10年、20年、30年ごとの節目の時期に行うようにしましょう。
計画的なメンテナンスやリフォーム工事を行い、工事時期に合わせた必要な補修工事なども同時に行うようにしましょう。
AKIHIKO ICHIKAWA