お住まいの寿命を延ばす時期に応じた適切なメンテナンスとは?
お住まいのメンテナンスを定期的に実施していますか?マイホームは一生の買い物です。耐用年数を経過した後も快適に住むためには、適切な時期に適切なメンテナンスが必要です。ここでは、お住まいのメンテナンスの重要性について解説していきます。
簡単な点検やメンテナンスは季節ごとに行うこと日本には四季があり、春夏秋冬と呼ばれるように、同じ場所でも季節ごとに印象が移り変わっていきます。
春の時期は、梅雨を前に屋根や外壁の点検、雨漏りの修理などを実施するのに適した時期です。梅雨や台風のシーズンを乗り切るためにも、春の時期に不具合を直しておきましょう。夏の時期は、雨樋のチェックです。水を流して排水が正常に機能しているかどうかを確認してください。
雨樋の不具合や穴開きがあれば、点検と補修が必要です。屋根の部分は、台風で棟板金などが吹き飛ばされないように、しっかりと固定されているかどうかを確認してください。
秋の時期は、夏秋と複数の台風が通過した後です。大型台風や大雨に遭遇したときは、天気のよいときに、屋根の上の不具合点検や落下物による屋根の破損がないかどうかを点検し、補修します。
また、お庭の植栽が多い場合、秋になると落ち葉が増えます。落ち葉は雨樋に詰まることがあり、雨水が排水できなくなる恐れがあります。清掃や点検を行い、雨樋の排水チェックも行いましょう。
冬の時期は、日々の寒暖差が激しくなる地域では、凍害への備えが必要です。また、雪の多い地域では、屋根の雪止めの状態チェックが必要です。いずれも12月初旬までに点検し、寒い冬を安心して迎えるようにしましょう。
冬が深まり、積雪の後も凍害の可能性がある地域では、屋根や壁のチェックを行い、水が染みた部分から割れや崩れなどが発生していないかどうかを確認します。
築10年経過後のお住まいのメンテナンス
屋根部分では、屋根塗装、棟板金の交換工事です。陸屋根、ベランダなどでは、防水工事が必要となるでしょう。外壁に目を向けると、外壁塗装やコーキングの打ち替えなどが実施されています。
雨の多い地域では、エクステリアの金属部に錆びが発生することがありますので、フェンスや塀などに金属部分があれば塗装メンテナンスを行いましょう。
築20年経過後のお住まいのメンテナンス
屋根や建物のさまざまなパーツの耐用年数が過ぎる頃です。交換工事をすべきか、補修工事ですますかを判断して適切なメンテナンスを行う必要があるでしょう。工事内容の判断は、専門家に任せる部分が多くなります。
屋根では、葺き替えやカバー工法、漆喰工事、雨樋交換工事が実施されています。外壁では、外壁塗装工事、コーキングの打ち替え、陸屋根やベランダの防水工事などが行われます。その他、防蟻処理、金属部に錆びが発生している場合の修理と防錆塗装などが実施されています。
築30年経過後のお住まいのメンテナンス
木造の戸建て住宅なら平均寿命が27年だと言われています。そろそろ全体的なリフォームが必要です。屋根や外壁なども含めてフルリフォームする必要があるでしょう。
屋根の葺き替えやカバー工法、瓦屋根であれば葺き替えや葺き直し工事が行われます。外壁では、張り替えやカバー工法が実施されています。
防水工事も同様に定期的に行われており、フェンスや塀などは全部交換工事を行います。
AKIHIKO ICHIKAWA