近隣トラブルは外壁塗装工事ではよくある失敗です！
外壁塗装工事では、騒音や臭いなどの発生がご近所からのクレームになってしまうことが多く、こうした失敗を防ぐためにも、事前対策を行い、ひどい近隣トラブルに発展しないように上手に対処していきましょう。
騒音やお隣のお庭を汚したなどのクレーム
塗装工事時には、足場を組んだり、高圧洗浄機を使用したりしますので、かなりの騒音がします。ハンマーを使って設置するタイプの足場は騒音トラブルが起きやすいと言われています。
たまたまご近所にクレーマーがいるようなところにお住まいの場合は、普段からのご近所とのコミュニケーションがとても重要な対処法です。塗装契約前の打ち合わせ時にもその旨を伝えておくといいでしょう。
お隣のお庭の植栽や車、バイクなどに塗料がついてしまった場合は、塗装業者がミスした可能性が高くなります。例えば、飛散防止シートの設置不備です。隙間や穴があれば、塗料はお隣にまで簡単に飛散してしまいます。
スプレーやローラーなどの塗装道具の種類を問わず、どんな塗装作業であっても、塗料は想像以上に広範囲に周辺に飛散しますので、念には念を入れて養生や飛散防止シートの設置をやってもらいましょう。
屋根や外壁などの建物の破損
塗装業者の職人の不注意ではありますが、若い職人やベテランでもつい手を抜くクセのあるような性格の職人の場合には、起こる可能性の高いトラブルです。
このような場合は、道具を落としやすい場所の下には、べニア板を敷いて万一の事態に備えることがあります。施主の家とお隣の家との間隔が狭い場合も、両方の建物の破損には注意すべきポイントになるでしょう。
足場のトラブル
足場を含めて、片付け時にも大きな音は必ず発生します。特にハンマーを叩いて設置する「クサビ足場」は、想像以上に大きな騒音がします。
このような場合は、スパナなどを使う「単管ブラケット足場」に変更すると、大きな騒音がしなくなります。お子さんの多い居住地や閑静な住宅街での足場の設置や撤去作業では、騒音の発生には特に注意したほうがいいでしょう。
車の出入りや駐車スペースの問題
屋根や外壁の塗装工事は、家の外側で行われる工事です。施主ではなく、お隣の住人や周辺の近隣住民に迷惑がかかることが多いのが現実です。
工事期間中は、大小のトラックが頻繁に出入りしますし、資材を置くために長時間駐車することもあります。工事期間は、10日間～2週間程度ですが、ご近所の方にとっては、その期間中はずっと大きなストレスを感じることになります。
特に塗装工事中にずっと家にいるような主婦やお子さん、お年寄りが昼間もいるような状況では、必ずといっていいほど、工事中でもクレームが入るでしょう。
住宅が密集しているような地域なら、トラックの駐車スペースの問題、窓が開けられない、足場が隣の敷地に入っている、トラックの出入りで子供が怪我をしそうだ、などのさまざまな問題が出てきます。
こうしたトラブルを避ける最もよい事前対策といえば、ご近所への事前のご挨拶です。施主が丁寧にご挨拶を行うことに加えて、工事の内容や日程、工事中の注意点などは塗装業者が一つ一つ丁寧に説明しながら、トラブルが回避できるようにし、ご近所の方が気になることはできる限り事前に解決していくようにしてください。
AKIHIKO ICHIKAWA