屋根や外壁の塗装なら定番のシリコン塗料
シリコン塗料といえば、塗装業者にとっては定番の塗料です。使用実績も豊富で、塗装施工できる業者や職人もたくさんいます。そのため、シリコン塗料をベースに塗料や色選びを行うと、失敗が少なくなるといえます。今回は定番のシリコン塗料について詳しく解説していきます。
シリコン塗料とは?何でできている?
シリコンといえば、塗料だけではなく、いろいろなモノに応用されて使用されていますので、どこかで名前を聞いたことがあるはずです。例えば、シャンプーやファンデーションなどにもシリコン樹脂が使用されています。シリコン塗料の主成分は、シリコン系樹脂です。少し難しくいえば、ケイ素を主としたシロキサン結合による人工の無機化合物を使用しています。
用途が広くて使いやすいシリコン塗料
シリコン塗料は、主に住宅の塗り替え、カーテンウォール塗装などに使用されています。他にもシーリング材の塗装や建設用の保護材などの塗装などにも使用されており、用途が広いという特徴があります。
シリコン塗料の塗料としてのグレードは平均的です。安価なグレードの塗料といえば、アクリル塗料やウレタン塗料です。ハイグレードな塗料といえば、フッ素塗料、遮断熱塗料、光触媒塗料などです。シリコン塗料は、ウレタン塗料とフッ素系塗料の中間のグレードに位置し、コストパフォーマンスの面で最も選ばれる塗料になっています。
シリコン塗料の特徴やメリット
ウレタン塗料に比べると耐熱性に優れており、光沢も長期間保持します。高級感や断熱性はあまりなく、塗料の付着性も少し劣りますが、耐久性に優れていますので、コスパを重視する方にはおすすめできる塗料です。
価格は、ウレタン塗料のほうが安くなりますが、シリコン塗料は、耐用年数が10~13年と、2倍近い差が出てしまいます。価格差は2倍にはなっていませんので、耐久性を重視した塗料選びをするなら、ウレタン塗料よりもシリコン塗料が選ばれるようになっています。
また、シリコン塗料だけではなく、高級感のあるウレタン塗料、防汚性の高いフッ素塗料、遮断熱塗料など、塗装する場所に合わせた塗料を塗る場合もありますので、シリコン塗料だけを選ぶ必要はないことも知っておきましょう。
シリコン塗料の価格相場や耐用年数について
シリコン塗料の耐用年数は、8~15年です。10~13年程度の耐久年数を持つシリコン塗料が主流です。塗料のグレードは、耐久性により分類されていますので、シリコン塗料は、アクリルやウレタン塗料よりもグレードが高く、フッ素や高機能塗料よりもグレードが低いとされています。シリコン塗料にもハイグレードな性能を持つ塗料がありますので、検討してみてください。
シリコン塗料の塗装箇所別の単価相場を見ていきましょう。外壁塗装なら、1平米あたり2500~3500円です。トタン屋根塗装なら、1平米あたり1800~2200円です。コロニアル屋根塗装なら、1平米あたり1800~2500円です。
過酷な環境に耐える必要のある屋根には耐久性の高い塗料を使用したほうが長持ちするので、シリコンよりもハイグレードな遮断熱塗料やフッ素塗料を選んだほうがいいかもしれません。塗装業者ともよく打ち合わせを行うことがとても重要です。