屋根や外壁に使う塗料にはグレードがあります。アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などが挙げられますが、ウレタンやシリコンは、よく使われる塗料でも真ん中あたりのグレードです。見分け方や選び方が難しいことが問題となっています。
ウレタン塗料
一般的にはウレタンよりもシリコンのほうがグレードが高いと言われています。価格相場、耐用年数もシリコン塗料のほうが上です。ただし、同じ塗料であってもグレードの違いがあります。ウレタンでもシリコンよりも耐久性があって価格が高い製品がありますので要注意です。
シリコン塗料で塗れない箇所はウレタン塗料で塗ることができたり、密着性の高さはウレタン、色あせしないのはシリコン、塗りやすいのがウレタンなどそれぞれの細かい特長を見るとはっきりとした違いがあります。
屋根や外壁の塗料として使用する場合は、使用環境も含めて塗料選びをする必要があるでしょう。ウレタン塗料に関していえば、外壁塗装で昔から使われてきたこともあり、今でも使われている塗料です。
シリコン塗料やフッ素塗料は後から登場した新しい塗料です。新製品ほど機能性や耐久性が高く、値段も高くなっています。 ウレタン塗料は、柔らかくひび割れに強い性質を持つ塗料です。木部にも使用する場合は、ウレタン塗料を選びます。
シリコン塗料
シリコン塗料は、ウレタンよりも後に登場した塗料です。今現在、屋根や外壁の塗装工事では、ウレタンよりもシリコンを使うことが多くなっています。塗料の持ちの良さが人気で、当初はウレタンより価格が高かったのですが、5年ぐらい前から手頃な価格に落ち着いてきています。
グレードによりウレタン塗料よりも安く済む場合もありますので、外壁塗装業者もシリコン塗料を勧めているケースが増えています。 シリコン塗料は、主成分にシリコンが含まれており、安定した性質を持つ塗料です。
塗料の持ちがいいとはシリコンの性質によるものです。 シリコン塗料の耐久性は、8~15年程度あります。他にも汚れがつきにくく、色あせも少ないという特長があります。
ウレタン塗料とシリコン塗料の選び方のコツ
ウレタン塗料とシリコン塗料を比較する場合、価格の差が縮まっているため、グレードによっては価格が逆転する可能性もあります。そのため、ウレタンとシリコンの性質をよく見極めたうえでより塗装箇所に合った塗料を塗る必要があります。
シリコン塗料のほうがいい、全てシリコン塗料で問題ない、という塗装業者もいますが、屋根と外壁では同じシリコン、ウレタンの塗料であっても、屋根のほうが耐用年数が短くなります。
屋根や外壁の再塗装工事、塗り替え工事は、同時に行うとコストダウンになります。同じ塗料を使うと耐用年数にズレが生じます。そのため、屋根に使用する塗料は、外壁塗装に使った塗料よりもグレードを上げることで再塗装のタイミングを合わせることができます。
将来の塗装メンテナンスを考えた塗料選びも、塗装専門業者ならベストの組み合わせを提案してくれるはずです。