セラミック塗装を正しく知ろう!
塗料や塗装の世界も日々進歩しています。海外から輸入される塗料もありますが、いつの間にか聞いたことのない塗料が登場していることもあります。そうした塗料のうち「セラミック塗料」による塗装が注目されていますが、その性能や特徴を正しく理解している人は少ないようです。ここでは、セラミック塗料・塗装についてわかりやすくご紹介していきます。
セラミック塗料の特徴
セラミックと聞いただけで高級塗料だと勘違いしてしまう人も多いようです。セラミックや塗料の性質をよく理解していないと、塗装業者がおすすめするままに塗装工事の契約を結んでしまう方がいます。
セラミック塗料とは、セラミックを配合した塗料のことです。セラミックは、陶磁器のことです。高温の熱で焼結した無機質の個体です。石や砂、セラミックビーズといったものです。瓦などの陶磁器と同じように、セラミックは、紫外線や熱に強いという特徴があります。遮熱性や断熱性が高いのもセラミック塗料の特徴の一つです。
また、親水性の高さから、雨で汚れを洗い落とすことができ、汚れにくい塗装が可能です。セラミックを塗料に混ぜると、意匠性の高い塗装が可能になります。外壁塗装では、石材調の塗装にセラミック塗料が使われることが多いようです。
セラミックを配合した塗料のこと?
セラミック塗料とは、「セラミックを配合した塗料」のことです。ベース塗料に、陶磁器を細かく砕いたようなセラミックが配合されているものと考えてください。
セラミック塗料というグレードは関係なく、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などにもセラミックが含まれていることがあります。このように、セラミック塗料は、ベースとなるグレードの塗料に配合されている成分である、と考えてください。
代表的なセラミック塗料
セラミックを配合した有名な塗料といえば、「ガイナ(GAINA)」です。ガイナは、宇宙開発で培った最先端技術を取り入れ、断熱性機能を持たせた塗料です。ガイナは、高い遮熱・断熱、防音性能の他、各種外壁にとって有効な特殊な機能を持ち合わせた優れたセラミック配合塗料です。
ガイナは、日進産業が販売しています。耐用年数は15~20年と長めです。下塗り塗料選びを間違うと、ガイナでも外壁の保護効果が発揮できない場合がありますし、塗料の性能は、建物の断熱・遮熱性能にも左右されます。
また、通常の塗料よりもざらざらした表面の仕上がりになり、汚れがつきやすく、目立つ点がデメリットとして考えられています。セラミック配合塗料は、大手の日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研などでも販売されており、大手の安心感で選ぶ方もいらっしゃいます。
悪徳業者に注意!
悪徳業者がセラミック塗料を売りにして、訪問営業を行うケースが増えています。セラミックは、ベースとなる塗料に配合されていますので、全てのセラミック塗料の耐久性が高いわけではないことに注意してください。セラミック塗料の何がいいのかを担当者にしっかりと確認し、納得した後に塗料を決めてください。