セラミック塗料を使用した外壁塗装をおすすめする塗装業者も増えています。「セラミック」という名前だけで塗料を選ぶ人もいますが、通常の塗料よりも値段が高いのでセラミック塗料の性質をよく理解してから選ぶようにしましょう。
セラミック塗料を簡単に説明すると?
セラミック塗料という名前を聞くだけで、分別なく高性能・高機能の塗料であると勘違いする方も多いようです。 セラミックは、陶磁器の焼き物と同じものです。焼き固めて作ります。このセラミックを原料にした外壁塗料がセラミック塗料です。
セラミックを混ぜると、断熱性能が高まり、デザイン性に優れた塗装ができるようになると言われています。 見た目は天然石・砂岩などの他、多色石に仕上げることができ、立体感のある外壁塗装になります。
配合されているのが、陶磁器や石のようなセラミックですので耐久性も高くなります。塗料のグレードにもよりますが、耐用年数も20年以上となることがあります。 セラミック塗料は、紫外線にも強く、硬くて汚れにくいという性質を持っています。
セラミック塗料の誤解
セラミック塗装を強力に勧めてくる悪徳業者が多く、事前に外壁塗装や塗料に関する知識がない状態で、塗装業者がオススメするセラミック塗料を選ばないようにしてください。 セラミック塗料に対して誤解している人も多く、塗装前に正しい知識と理解が必要です。
セラミック塗料は、セラミックそのものが原料となっているのではなく、通常の塗料にセラミックの粉末が配合されている塗料です。どのような塗料にもセラミックを配合できます。セラミックにはグレードはないと知っておきましょう。
セラミックそのものは寿命が長いという性質を持っていますが、耐用年数の長さは塗料のグレードによります。アクリルやウレタンがベースのセラミック塗料であっても、ベースとなる塗料の寿命を延ばすものではありません。 残念ながら、100%セラミックの塗料はありませんので、セラミックの性質と使用するセラミック塗料の性質が同じではないことに注意しましょう。
セラミック塗装にするとどうなる?
セラミック塗装にすると、通常の塗料に比べても見た目が全く違ってきます。外壁の表面を見ると大小さまざまな石が入っているように見えます。重厚で豪華なイメージに仕上げたいときには、石材調の塗料としてセラミックを配合した塗料を使用します。 セラミック塗料による石材仕上げはそのままでは耐久性が低いので、トップコートや仕上げ材をその表面から塗り、耐久性を高める必要があります。